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なぜ、ホームレスは家に帰らないか? ①

Posted by ななし on 19.2015 記事 0 comments 0 trackback
以下は、藤永英治さんという社会臨床心理学者の方の小論の引用です。 
「こころの再生」

 子供達のあいだで不登校、そして最近ひきこもりと云われる現象が成人社会にも顕在化してきました。都市部の繁華街などを歩いていますとダンボール箱での生活者をよく目にします。
 いろいろと調査し考察してみた結果、これも一つの引きこもり的な現象ではないかと思われます。

 といいますのは、ある新聞の調査によりますとダンボールで暮らす人々の大半は田舎から仕事を求めて上京した方そして中小企業経営者、会社倒産リストラの方々で中年以降の男性が目立っております。

 ここで問題となるのは、彼ら本人が帰郷する場所が無いという事実であります。これは単純に家とか場所とかそういう問題ではありません。むしろ彼ら個人には田舎なり元の家なりが現実的には存在しているのです。
 それならば何故そこへ帰ってもう少し上質な生活をしないのか?という疑問が露呈してきます。

 ところが彼らは帰郷する事を頑なに拒否いたします。
 それは何故かといいますと、実は大変なこころの問題がそこに現存するのであります。

 まず当事者と家族との軋轢(あつれき)があります。仮に帰っても家族に嫌われるだけという事実です。
そもそもどうしてこのような希薄な人間関係が出来あがってしまったのでしょう。

 彼らそして引きこもりの方が異口同音に語る言葉として、ひっそりと死にたいということであります。

 これはまさに現代社会を象徴している現象といえるのではないでしょうか?
 人間にとって帰る場所、安心できる場所がないという事ほど辛い事はありません。そして社会から見捨てられる事、この様に自分自身が社会そして家族との接点を喪失した時、ひとは極度に心的エネルギーを失ってこころが引きこもってしまうのです。

 先日起きた監禁事件の容疑者も、もしかして社会との接点を探りたかったのかもしれませんが、結果的に社会的には受け入れられない方法でした。


阪本剛 
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