FC2ブログ

ここは地獄、そして国民は何も知らない 流れ出す放射能汚染水②

Posted by ななし on 15.2015 記事 0 comments 0 trackback

引き続きここは地獄、そして国民は何も知らない 流れ出す放射能汚染水
福島第一原発 現場からの内部告発 (週刊現代)リンクより転載します。
------------------------------------------------------------
手がつけられなくなる

しかもラッキー氏によれば、システムは一旦トラブルを起こして停止すると、復旧作業も容易ではない。

<アレバ、キュリオン、東芝のシステムは一度水が入ると人が近づけないためフィルター交換も遠隔(操作)で行います。それもスムースにいくのか?また日立の淡水化システムのフィルター(交換)は人力で行います。計画だとフィルターが1mSv/h程度だといいますが本当にそうなのか?ポンプが故障したら?>

<心配な事ばかりです。こんな短時間の計画で全てのリスクを考えているとは思えません。そうなった時はまた作業員の被曝が増えるのです>(6月6日)

作業の進捗、作業員の安全と保護が綱渡り状態になっているのは、メンツにこだわり、「工程表達成」に固執する、政府や東電本体に問題があるという。

<今日だって汚染水処理システムの試験の発表があったが、まだその段階ではないのに発表してるし、その理由は明日から細野(豪志・首相補佐官)が海外に行くため行く前に(発表)しないと駄目だからなんて言ってる>(6月9日)

現場と東電本店サイドの溝も深いようだ。同時に、東電本店の裏にいる原子力安全・保安院及び政府への不信感が、現場に広がっていることも窺わせる。
<保安院が線量超過について東電に対し『遺憾であり原因究明と再発防止……』って何言ってんだ。(作業員が大量被曝した事故初期に、現場の)東電社員や企業の作業員は命懸けで何とかしなきゃってやったのに!>
<被曝とか内部取り込みとか管理できるはずないだろっ!管理して、次の人いませんって爆発して手に負えませんからですむのか?>(6月13日)
<厚労省がまたバカな指導をしてきた。7、8月の午後2時から5時は原則として作業しないようにだって。現場にいて一番暑い時間帯は午前11時から3時前で3時過ぎから7時くらいが午後グループの仕事の時間なのに!>

<誰が決めたのかわかんないけどマスクして現場に来て暑い時間帯のデータとるか作業員のリサーチくらいしろって思う。東電もそう思ってるはず、政府のイエスマンじゃなくしっかり現場の立場を主張して欲しい>(6月10日)

同氏の呟きから読み取れる現場の状況は、あまりにも過酷だ。
たとえば彼ら作業員の内部被曝量について、自分はまだ計測していないとしながら、「5万cpmを超えている人もいる」という。
「cpm」は被曝量を示す単位の一つで、通常これが1500を超えると、除染を受けなければならない。なのに5万など、まさにケタ違いの内部被曝であり、非常に危険な状態だ。
また、夏が近づき、現場は炎熱地獄となっている。全国的に真夏日となった6月22日、現場の温度計は42度を指していたという。

<体調管理しないと体が持たないよ。しっかり体調管理しなきゃ熱中症だけじゃなく心筋梗塞や脳梗塞の人が出てくると思う>(同)

6月6日、汚染水システムの設置をしていたキュリオン社の通訳が建屋内で転倒し肋骨を折る重傷を負った。折れた骨は内臓に突き刺さったという。これも、ガレキが散乱し、照明もない薄暗い建屋の中で、重装備の放射線防護服を着て作業しているために起きた事故だと思われる。
そんな危険な現場が、汚染水処理の遅れ、想定外の作業の増加などでますます危険になっていく……。

<怖れてるのは、本来処理された低線量の汚染水を入れるタンクに直接高濃度の汚染水を入れなくてはならなくなるんじゃないかって事。そうなったら高線量で人が近づけなくなって(汚染水が)漏れても手をつけられなくなるぞ>(6月22日)

毎時430ミリシーベルト

破綻へのカウントダウンに入ったに等しい、高濃度汚染水の問題に、根本的な解決方法はないのか。名古屋大学名誉教授の古川路明氏(放射化学)はこう語る。
「汚染水は、どこかに移すしかない。海洋投棄はできませんし、一時議論されたメガフロートも技術的に難しいというなら、タンカーに移すことを考えるべきです。ただし、汚染水を移す作業は人間がやるしかないので、被曝の問題が出てしまう。さらに、タンカーが大波で転覆したりしないよう対策が必要になります」

京都大学原子炉実験所の小出裕章助教もこう語る。
「すでに原子炉から汚染水が漏れ出し、海に流れていることが疑われる今では、何をやっても手遅れの感は否めない。できるとしたら、やはりタンカーに一刻も早く移すか、あるいはこれ以上、汚染が周辺に広がらないよう『地下ダム』の建設を行うことでしょう」
現役の作業員からも、専門家からも指摘される汚染水処理の困難を、当事者の東京電力はどう克服しようとしているのか。同社広報グループに質した。

―汚染水処理システムは、本当に想定通りの性能を発揮できるのか。
「本格稼働に入れば、一日1200tという処理速度で、予定した能力は維持できると思います」

―費用は総額531億円と公表されている。ただ現状のようにトラブルが続いた場合、それで済むのか。
「濾過で吸着した高濃度の放射性物質の処理費用などは含まれていませんので、さらに費用が膨らむ可能性はあります」

―汚染水処理が間に合わない場合に備えて、代替手段は検討しているのか。

「メガフロートやタンカーに移送するのは、低濃度汚染水ならともかく、高濃度になると難しい。『地下ダム』も、すぐに導入するのは困難です。現在は、8月までにもうひとつの汚染水処理システムを稼働させるため準備を進めています」
東電担当者は、汚染水処理に自信を示すが、本誌が
「客観的には綱渡りに見える」と指摘すると、「厳しい状況なのは間違いない」とも認めた。
汚染水問題は、もはや待ったなしだ。6月22日には、2号機の原子炉建屋地下に、水深6m以上の高濃度汚染水が溜まっていることも判明した。不気味な赤茶色をした汚染水の表面の空間線量は、毎時約430mSv。作業員が近づくことも容易ではない。

<調査するだけでも相当被曝するよ……1号機は明日(23日)から(燃料プールの)循環冷却に向けて工事が始まるけど、2号機と同じように線量高いんだよね。30分の作業で2mSvくらい被曝しそうなんで人がいっぱい必要なんだ>(6月22日)

ラッキー氏ら現場作業員は、今日も被曝の恐怖に慄(おのの)きながらも、最前線で戦い続けている。無根拠な「工程表」を現場に押し付けるだけの東電幹部、安全・保安院の官僚らは、彼らと同じ場所に立って、深刻化する「人員不足」の解消に貢献すべきではないのか。
------------------------------------------------------------
以上です。

新聞会
スポンサーサイト
にほんブログ村 政治ブログ 世直し・社会変革へ

○ Comment

○ Post comment


  • 管理者にだけ表示を許可する

○ Trackback

trackbackURL:http://gensenkeijiban1.blog.fc2.com/tb.php/647-7962b599