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世界が呆れている 政府が魚の放射能汚染調査を妨害

Posted by ななし on 29.2015 記事 0 comments 0 trackback
世界が呆れている 政府が魚の放射能汚染調査を妨害(週刊現代) より転載します。
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なぜ国民を騙そうとするのか

海に流して希釈されたはずの毒物が、生物濃縮によっていずれ人間を冒す。水俣病で我々が学んだことはこの一点に尽きると言ってもいい。それなのになぜ、政府は目をそらすのか。

本誌は今回、生物濃縮の危険性について国に問い合わせた。今、起ころうとしていることを知っていただくために、そのやりとりを以下に再現する。答えているのは水産庁だ。
―コウナゴの汚染は生物濃縮の始まりではないか。
「水銀は蓄積されやすいために生物濃縮が発生しますが、セシウムは特定の部位に蓄積しにくく、50日くらいで排出されます」
―50日の間に中型魚が小魚を大量に摂取する危険性がある。
「それは原発から常に放射性物質が流出し続けるのが前提ですが、現在は流出がほとんどなく、蓄積される環境ではない」
―生物濃縮が起きないと断言する根拠は?
「HPでも公開していますが、山県(やまがた)登氏(元国立公衆衛生院放射線衛生学部長)や笠松不二男氏(海洋学者)などの論文をもとに、(水産庁の)職員がまとめました」
―論文? 両氏に聞き取りはしなかったのか。
「お二人ともすでに亡くなっています。論文は引用していいことになっている」
―HPで公開するのは国民向けではないのか。
「もちろんそうです」
―国民が判断の材料とする資料の根拠が、過去の論文の引用だけなのか。
「ですから、論文は引用してもいいことに……」
以後、同じ言葉を繰り返すばかりだった。

亡くなった学者の研究論文に価値がない、というわけではない。問いたいのはその姿勢だ。山県氏の論文が発表されたのは30年以上前(『生物濃縮』という著書として発売されたのが'78年)のことだ。
前代未聞の放射能汚染が起きている時に、それをまったく想定していない昔の論文に依拠し、安全だと主張する。ここに政府の姿勢が如実に出ている。
「しかも、この引用は自分たちに都合の良いデタラメなものです」

そう指摘するのは東京海洋大学名誉教授の水口憲哉氏である。
「特に笠松さんは、有名な'97年の論文で、チェルノブイリ事故後に海洋生物のセシウム137濃度がどう高まったかを発表している。魚種ごとに濃縮係数があって、たとえばマグロやスズキは100で非常に高いと示しています。セシウムが魚に蓄積しないなんて、一言も書いていません。
私はコウナゴの汚染がわかった時に『これはまだ序の口、地獄へのトビラが開いた』と発言しました。これだけ大量の放射性物質がずっと海中に出続けたことは世界中で例がない。チェルノブイリを超える海洋汚染が起きるのは確実です」
それでも政府は「安全だ」と言い張り、福島の海は一歩一歩、「第2の水俣」への道を進んでいるのである。

本当に調べたら大変なことにもう一つ、漁師が肌感覚で問題を指摘する、政府のインチキがある。
「自治体の検査は一度魚体を洗って、頭と内臓を取ってからやるらしいじゃないか。洗わなかったらもっと高い数値が出るだろう。コウナゴが高いのも、小さくて内臓が取れないせいだと聞いている。『人間が食べる状態に近づけて調べる』なんて言ってるが、海で大型魚が小型魚を食べる時に真水で洗うか? 頭と内臓を残すのか? 問題は生態系が汚染されることなんだ」

これについても、国の委託検査をする独立行政法人の水産総合研究センターはHPでこう発表する。

<利用形態(食べ方)に応じた前処理・測定を行う>

根拠は示されていない。
「そもそも分析機関が独立していないのが問題です。その上、我々のような第三者機関の調査を受け入れないのであれば、クロスチェックの働きようがない」(前出のグリーンピース・ジャパンの佐藤事務局長)
水産総合研究センター、名前からもわかる、農林水産省の天下り組織だ。前出の水口氏が言う。
「この先1年、すべての魚をきちんと調べればいろいろ出てくる。マグロは1年後が心配です。実は、水産庁や国は本当はこう言いたいんですよ。『いま出るセシウムはチェルノブイリ由来のものだ』って。でもそう言うとまたややこしくなる。

これまでチェルノブイリによる海洋汚染を隠してきましたから。『あんな遠いところでも影響があるのに、福島の放射能で汚染されないわけがない』と国民に思われたくないから、チェルノブイリの話ができないんですよ。でも1年後、高い数値が出てきたらこう言い出すと思います。『皆さん、チェルノブイリの時も知らずに食べてたんです。だから大丈夫です』と」奇(く)しくもこの5月1日、水俣病の公式確認から55年を経て、犠牲者慰霊式が行われた。そこで患者代表として祈りの言葉を述べた緒方正実氏(53歳)のこの言葉を、我々は胸に刻まねばならない。

「水俣病の恐ろしさを国が本当に真摯に受けとめていたならば、同じ過ちを繰り返すことはなかったと思います。水俣病そのものも、いまだ解決できていない国の実態があり、そこから何かを学ぶということが実はまったくできていなかったんじゃないのか。
『海水によって濃度が薄められるから心配ない』、その言葉を今回テレビで観て、残念で仕方がありませんでした。水俣病の時も、チッソは、国はそう言った。多くの患者が命と引き替えに大切な教訓を残してくれたはずなのに、国はまったく学んでいない」

将来必ず来る危険を政府がヒタ隠しにするこの瞬間にも、海の中では、大量の放射性物質が音もなく静かに沈殿を続けている。魚介に、海底に、海藻に。
それが濃縮され、いつかは人間を襲う。それは紛れもない事実だ。原子力安全・保安院に海洋汚染について訊くと、こう答えた。
「現在、汚染水は漏れているとも、漏れていないとも言えません。海中の放射性物質は、数値が上がったり下がったりしながら、減少方向に向かっている」

今回ばかりは、お国(かみ)が何とかしてくれる、と間違っても思わないことだ。
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以上です。




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