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「原子力発電は安い」は嘘。 ごまかし。

Posted by ななし on 28.2015 記事 0 comments 0 trackback
■3.新しい原発にかかる高いコストの平均化によるごまかし

原発のコストを巡ってもう一つ注目するべき点があります。
採用している発電単価は、電力九社の平均をとってものであり、古い原発と新しい原発が一緒に入っています。

古い原発を持っている電力会社の原発の電気コストは比較的安いのですが、新しい原発を抱えている電力会社の原発の電気のコスト(例えば北陸電力)を見ると、原発の電気は高い場合が多いのです。

これから新しい原発を建てる場合、その電気のコストは「安い」どころか、とても高くなる可能性が高いと言うことです。

≪まだまだかさむ原発のコスト≫

以上の計算だけでは原発の本当のコストはまだ見えていません。なぜなら、以上の計算は発電に直接要する費用だけであり、「政府からの資金投入」(納税者が負担している原発のコスト)は計算に入っていないからです。
この半世紀政府は一貫して原子力を推進しており、財政支出、そして電気料金を通じた追加的負担により、費用が調達されています。

■4.原発特有のバックエンドコストを過小評価

バックエンド費用とは、使用済核燃料再処理費用、放射性廃棄処分理費用、廃炉費用のこと。
これらの費用は、電気料金に算入され、利用者に負担させる制度になっています。

現在(2007 年度)、一世帯、平均一ヶ月あたりの負担額は240 円です。これは原発の使用済み燃料を再処理する時の積立金です。
今の全量再処理政策(原発から出てくる全ての使用済燃料を再処理してプルトニウム・ウランを取り出す政策)を行うための積み立てです。

しかし、全量再処理の道をとる為に実際かかってくるコストが格段に過小評価されています。

たとえば、六ヶ所再処理工場の稼動率はつねに100%と計算されています。(再処理の経験を積んでいるフランスのAREVA 社の2007 年の実績は56%)また六ヶ所再処理工場は、日本の原発から出てくる使用済み燃料の半分しか再処理出来ない規模の施設です。
100% の稼働率をたとえば50% に見積もり、再処理工場が二ついると計算すると、それだけでも見積は今の4倍になります。

原発特有のコストであるバックエンドコストは、いくらにかさむかまったくちゃんと推定もされておらず、分からないのが実体です

■5.政府からの資金投入を見せていない

原発は政府から(つまり税金から)の資金投入をたくさん受けています。それがなければ原発はなり立ちません。原発は、商業的になり立つ電源ではないということです。国の一般会計と特別会計から出されている資金投入には、財政支出、開発費用、そして立地費用があります。

原発は一般会計エネルギー対策費の97% ほどを貰っています。つまり、これは原発の為にあるようなものです。特別会計(電源開発促進対策特別会計)の方ですが、これも立地へむけてのお金は殆ど全て原子力に当てられているので、この特別会計の凡そ70%は原子力に当てられています。

つまり、政府からのエネルギーへの資金投入(財政支出)は、ほとんどすべてが原子力に当てられているのです。
1990年-2007年:2.42 円/kWh のうち、原発(原発+揚水)は2.1 円/kWh の補助を貰ってきている。

■結論:原子力のコストは高い

これまでの資料からわかることは、原子力のコストは安くない、むしろ高いと言うことです。しかも、原発がスタートした1970 年から現在まで、どの時期を見ても、原発はいつも火力よりも、そして一般水力よりもコストが高かったのです。(原子力+揚水:12.23円/KWh)

<発電単価(総合)>
火力     : 9.90円/KWh
水力     : 7.26円/KWh
一般水力   : 3.98円/KWh
揚水     :53.14円/KWh
原子力+揚水 :12.23円/KWh
(※原子力  :10.68円/KWh)

※この内2円ほどは本来電力会社が負うべき費用を国(納税者)が負担しているものです。
「原発は安い」「原発は高くない」という国と電力会社の宣伝は真実ではありません。国と電力会社の公式資料が、それを裏付けています。

※なおここで示されてコスト計算は「事故に伴う被害と被害補償費用」が計算に入っていません。大事故が起こった場合のコストも考慮した場合、原発の電気のコストは膨大なものとなります。

国はこのような計算をいっさいしていません。朴勝俊(京都産業大学経済学部講師)が計算した関西電力大飯原発で事故が起こった場合の損害計算は23 兆円です。




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