人を殺さない代わりに、自殺していく若者たち

Posted by ななし on 13.2017 記事 0 comments 0 trackback
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人を殺さない代わりに、自殺していく若者たち

>>20代の自殺死亡率は近年増加傾向にあり、2009年には13.3%だったものが、2011年には24.3%、2012年は22.5%と高い水準が続いている。

若い世代の自殺は深刻な状況にあり、20~39歳の各年代における死因の第1位は自殺との調査結果が出ている(厚生労働省2011年「人口動態統計」)。国際的に見ても、15~34歳の世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国では日本だけで、その死亡率も他の国より高いという。

なぜ若者が自殺していくのか。それは、彼らが暴力性を「内」に向けているからです。

若者世代が被っている不条理は、たしかに高度経済成長期よりも強烈なものでしょう。経済成長は停滞し、社会には問題が噴出し、さながら下りのエスカレーターを駆け上っているような状況です。

人は不条理に直面したとき、心の中に鬱屈したエネルギーを抱えます。そのエネルギーはどこかに、何らかのかたちで吐き出されたり、消滅されたりしないと、暴力的な形で噴出します。

それはたとえば、「ヘイトスピーチ」にも見られるでしょう。新大久保でヘイトスピーチを繰り返す彼らは、この世の不条理に耐えられず、ああいった攻撃を行っているのです。事実、「ネットと愛国」の著者、安田浩一氏が指摘するところによれば、ネット右翼の文法は「被害者意識」であるそうです。


>>「連中は社会に復讐してるんと違いますか?私が知っているかぎり、みんな何らかの被害者意識を抱えている。その憤りを、とりあえず在日などにぶつけているように感じるんだな」(元・在特会会員)

語弊がある言い方ですが、ネット右翼は鬱屈したエネルギーを他者に向けている分、まだ健全です。自分が悪いのではなく、社会が悪い。この論理をもってすれば、「自殺」することはとりあえずありません。




しかし、自己責任を過剰に抱え込んでいたり、また、エネルギーのはけ口を持たない善良な弱者は、不条理に直面したとき、その暴力性を自分に向けて解き放ちます。それが、自殺という現象です。

友人の父が、「日本は自殺が多いけど、その分、人殺しをしない国だ」と語っていたことを思い出します。「他人に迷惑をかけてはいけない」という道徳を刷り込まれたぼくらのなかには、負のエネルギーをどう社会に発散していいのか、わからない人たちも多いのです。

これから社会が困窮していくにあたり、ますます全体の攻撃性は高まっていくでしょう。ネット右翼も今はまだ鼻で笑っていられる存在ですが、このまま放置すれば、彼らはテロ集団になってもおかしくありません。

その裏では、自分に対して暴力的に振る舞う人もまた、増加していくでしょう。各種の対策によって自殺者数は減っていますが、依然として多い水準ですし、また、これは一時的な減少に過ぎない可能性も高いです。

自殺者の増加に関していえば、ぼくは多くの若者に「あなたが不遇なのは、自分の責任ではなく、社会の制度が悪い」ということに気づいてもらいたいです。自分の命を絶つくらいなら、それを不器用でも、社会制度の改善に向かわせるべきでしょう。

このとき大切なのは、現状の問題は、誰かの悪意というよりは、むしろ善意や無関心が集積した結果として、発生していることに気づくことです。官僚も政治家も、企業家も、それぞれが正しいと信じることを行っています。彼らもまた、ゲームルールに則って活動しているのです。悪人がいるとしたら、それは、ゲームルールが生み出します。なら、ゲームルールを変えていきましょう。

暴力性を、自分ではなく、社会制度の改善に向けましょう。難しい実践かもしれませんが、これは自分と社会を救う考え方です。



やおよろず 
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