プロと素人

Posted by ななし on 31.2012 記事 0 comments 0 trackback
素人は確かに知識的な面ではプロとは比較にならないほどの差がある。でも、何故かプロの発言・行動は、当然のことかも知れないが似たりよったりというか…。
素人って逆に専門的な知識が彼らほどないためなのか、彼らが思いつかないことを言ったり行動に移したりする。彼らは馬鹿にするかもしれないが、本当に新鮮ですごいなと思う時がある。その隣でため息混じりに馬鹿にしている彼らが滑稽に映る。
素人って変に型にはまっていないから、自分や周りの仲間との実体験が背景にあって発言していることが多いから言葉に重みがあるように思う。(匿名を使っての無責任な状態の発言は除いて。)
 私は、口を揃えて同じ内容の発言ばかりしているプロよりも、変に毒されていない素人の方がより可能性を感じられるのではないかと思った。そして、より私に影響を与えると思う。



川中美代子 
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素人的な部分がいまや活力の源?

Posted by ななし on 30.2012 記事 0 comments 0 trackback
素人、プロという切り口が面白い。旧、新という観点からその2つを観てみると

プロ=既存の価値体系に寄生し、豊富な経験に裏つけられた技能を駆使し,(既存の)社会に認められる成果を出す事で報酬を得る。
あくまで対象(現実社会)から報酬を得ているので構造的に既存の価値体系から大きく逸脱できない。=旧

素人=報酬を得ることが目的ではないから、自分の好き嫌いや好奇心、単純な問題意識や一見表層的な判断基準から対象に向かい、成果を求めない。求めるとしてももっぱら、自らの精神的充足や単に評価充足という側面で追及される。既存の価値体系からは比較的遊離しやすい。=新

芸能、芸術、文学の世界ではその境界が曖昧になってきている。
物流生産の場面でもこの間たびたび素人のアイデアが登用されてきている。
そして政治の世界でも・・・
 
素人、プロという切り口は同時に1人の中にも共存し、今や素人的な部分がその人の中の活力を支えているのではないか。
混沌とした現代を切り開く新価値体系の創出はそうした個人に潜む素人をどれだけ開拓し、集合体として集約していけるかにかかっている。

田野健
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素人の社会活動 では、情報価値とは何か?

Posted by ななし on 29.2012 記事 0 comments 0 trackback
☆では、情報価値とは何か?
●知識は、生産活動(自然闘争)上、不可欠なものであり、情報は社会を対象化する上で、不可欠なものである。
●かつての素晴らしい知恵は、体験を伴わない机上の知識となり、更には電空上(画上)の情報となった。しかも、不要な知識や情報が多すぎる。

☆本来、不要なものをわざわざ生み出す筈がないとすれば、これらの知識や情報は、何の為に生み出されたのか?
●生産が分業化されたから。
しかし、その専門分野においてさえ、個人主義や科学主義のドグマに基づく無用な(or犯罪的な)研究が極めて多い。まして学校で一律に教えている知識の過半は不要である。これは、賃労者を作り出す、つまり時間を守り面白くもない苦役に耐える訓練の為にムダな知識を増やして子供を長時間に亙って教室に詰め込んでおく為としか、考えられない。何れにしても、統合階級の都合にすぎない!
●社会を対象化する必要から。
しかし、情報は、解脱の為のおしゃべりのネタや娯楽情報として始まった。今も、それは同じである。そして、全ての人々を解脱個体に分解した堕落の極において、全ての人々をそこに収束させた共認の場(テレビやネット)が、実現した。が、何れも、新しい価値を生み出す力を失い、今や時間潰しの手段と化しつつある。



岡田淳三郎 
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素人の社会活動 素人に、何がどれだけ出来るか?

Posted by ななし on 28.2012 記事 0 comments 0 trackback
○自分たちで充足し合う(おしゃべり)⇒○自分たちで行動する(遊ぶ)
注:全ては、解脱充足である。
☆しかも、解脱充足の過半を解脱箱(テレビやゲーム)から得ており、関係は希薄。
☆対して、メル友≒繋がり欠乏・広がり欠乏は、より原基的で社会的な解脱集合である。

⇒○自分たちで貢献する(ボランティア)○注:当然、自分たちで行動する。
☆新たに社会的な役割欠乏が急上昇してきた。就職意識に顕著。
☆いずれ、事業(仕事)=社会活動か?

⇒○自分たちで生み出す、作り出す(言葉、趣味)
☆素人はレベルが低い。☆理論構築は10万人に1人。
☆男女関係や仲間関係etc生活(実感)に直結した、物事の新しい受け止め方・捉え方(=思念)を生み出せる!
注:むしろ、言葉化し得ない潜在思念が、新しい行動や関係を生み出す。しかし、その思念も何らかの規範や状況認識に導かれている。

⇒○自分たちで評価共認を形成する(流行、有名人<事件や商品に対する善悪評価<いい人収束orいじめ)
☆素人(=大衆)の生み出す最強のものが評価共認の形成で、その対象は人物・品物・作品・事件etc万象に及ぶ。
注:評価共認の原基は、あくまで仲間収束⇒いい人収束にある。有名人は、見本or羅針盤だが、批判的に見る人も多い。社会的な羅針盤としての、人・物・作品・事件に対する評価共認も不可欠だが、「何でもあり」で混迷してきた。



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素人の社会活動 素人とプロ(ML・MMと雑誌・新聞)

Posted by ななし on 27.2012 記事 0 comments 0 trackback
☆今やプロ(統合階級)は、新しい情報・価値を生み出す資質を全面的に失った。観念過程における学者・文化人・マスコミ然り、娯楽過程における製作者(文化人・マスコミ)・芸人然り。近代思想(近代科学を含む)のパラダイムから脱却できない故である。
☆では、素人が生み出す情報・価値とは、何か?(これこそ、ネットの可能性を開く、最も本質的な問いである。)


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素人の社会活動 大衆は、中身は作れずとも、評価主権は行使し続けてきた

Posted by ななし on 26.2012 記事 0 comments 0 trackback
☆社会関心は、観念を必要とする。
☆しかし、これまで大衆は、専ら流行やスター作りetc、(自ら中身を創り出せずに)評価主権のみを行使してきた。
☆仲間や集団や社会において、最も重要なのは評価共認。大衆は、中身は創れずとも、評価権は行使し続けてきた。
●規範と観念の衰弱に応じて、スターへの思い入れも衰弱し、スターが小粒化・消耗品化。(俳優→歌手は、自演=参加欠乏の昂まりか?)
●’70年以降、映画も歌も、スポーツも、お笑いも、全てがその吸引力を緩やかに衰弱させ続けてきた。今や時間潰しの対象。
●同時に、人々は中身(豊かさ追求という目的)を失うにつれて、それを補うかの様に技能的な中身作り(資格、英会話、料理)及びそのカリスマ作りに励んできた。
●そして、’00年、ほぼ完全に中身(私権)を失いor混濁させた大衆は、技能的な中身作りを超えて、遂に社会関心的な中身作りへと向かい始めた。
注:小泉フィーバー(特に熱烈ファン)とは、従来からの人気者作り=評価共認の対象の、この様な大転換である。
注:小泉フィーバーは、首相という最高権力をもって悪代官を懲らしめてくれるという期待。大衆の実現可能性の認知基準はスターより高い位置にある。これは、大衆が相変わらず評価するだけの主体(≒純粋な付和雷同)に留まっているとも云え、観念化活動への道は遠い。
☆しかし、社会的な中身作りが、仲間作りに続いて社会変革⇒社会関心の中身作りへ向かう時、観念(化)過程に入ってゆくのは必然。
☆その時に、支配観念からの脱却⇒その為の啓蒙・勧誘活動(実現論に共鳴する=観念を共有する仲間作り)が、最も重要な活動となる。



岡田淳三郎
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社会統合組織の史的総括 市場と演場

Posted by ななし on 25.2012 記事 0 comments 0 trackback
B.市場
安定した社会で解脱収束(=統合力の弱体化)を強めた人々は、自由な性闘争と性市場を増大させ、それを母胎として私益競争=市場が繁殖(拡大)する。

しかし実は、市場は統合組織足り得ない。
侵略も不況も精神破壊も環境破壊も、自力では何一つ処理できず、それら全ての課題を国家に押し付けることでしか存在できない存在であり、つまりは国家というモチに生えたカビに過ぎない。

にも拘らず、国家の私婚共認や観念共認への依存収束により、武力<資力<性権力となった以上、性権力発の市場の意向に国家は従わざるを得ず、国家は市場の下僕となる。

市場は、国家と私権に立脚しつつ、性闘争や自我を美化・正当化する近代思想によって、より邪心を拡張する方向に脱却したとも言える。


b.演場=教育機関・マスコミ(新聞、テレビ)
性市場や商品市場は、恋愛・自由・個人・権利という、受け入れ易い欺瞞観念で人々の邪心収束を促すことによって、繁殖していった。

新聞は、元々近代思想の教宣手段として作られたものであり、市場の意に沿った国家機関たる教育機関もその役割を果たしている。

また、市場の拡大(=村落の喪失)によって日常的な解脱欠乏が肥大した結果、知人とのおしゃべりが主要な親和様式となり、そのネタ(=共有情報)としての芝居や歌や映画etcの娯楽市場が拡大してゆく。

人々に解脱収束を促す娯楽商品は、それら全てが性闘争と自我に立脚しているが故に、近代の解脱収束とは邪心収束とほぼ同義であり、娯楽作品と欺瞞観念もほぼ同義(同内容)である。

そうして、新聞を引き継いだテレビは、今や支配観念の砦(=共認支配の第一権力)となった。

四方勢至
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芸能人について

Posted by ななし on 24.2012 記事 0 comments 0 trackback
芸能人というのは手軽なヒーローの代わりをしていると思う。人にはどこか心の中にヒーローを作りたくなる。それは自分のよりどころであり、目標であり、逃げ場にもできるからだ。
昔はその対象が自分の親であったり、ある種の支配者であった。つまり自分を支配している、自分より上の立場にいる人物がそうであった。だが現代は支配、被支配という社会構造が崩れ、形式的には万民が平等である。また科学の進歩により、生活が便利になればなるほど、個人主義的な傾向が強くなり、人とのつながりという物が薄くなる。それは自分の両親に対しても同様に。
そのような時代において、人は実在の人物(自らその存在を実感できる人物)との間に深い共感を得にくくなる。と言うより深い共感を得ようとしなくなる。そんなものは無くとも最低限の生活はできてしまうからだ。

だが、人が心のよりどころを欲するということに変わりは無い。そこで人はある意味架空の人物に対して仮初めの共感を抱く。それは生理的、個人的趣味に基づいての表層的な共感である。その方が実在の人物と共感を築くよりも、一方的な趣味を当てはめるだけで自分の中だけで、共感を成立させることができ、楽だからである。
そのターゲットとして最もポピュラーなのが芸能人ということになる。テレビをつければ常にそこにいるし、街にも溢れている。最もお手軽なご主人様である。
芸能人は時代が生んだ必然的な偶像だ。アイドル(idol)とはよく言ったものだ。人はどこかに帰属することで安心感を得る。だがその帰属先が希少になってきた事で、代わりに誰かのファンになるということで帰属欲求を満たしているといえる。
だが、idolという単語には「偶像」「崇拝される人」という意味のほかに、「誤った認識」という意味もあることは偶然だろうか。



坂井コータロー 
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映像の持つ「洗脳力」にはご注意を!

Posted by ななし on 23.2012 記事 0 comments 0 trackback
『映像の持つ「洗脳力」にはご注意を!』(なわのつぶや記)http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/tsubuyaki049.htmlより転載します。

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ロンドン・オリンピック開会式での日本人退場事件の意味するものは何か

Posted by ななし on 22.2012 記事 0 comments 0 trackback
新ベンチャー革命http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/30150258.htmlより転載します。

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急速に言論統制国家へ向かっている日本

Posted by ななし on 21.2012 記事 0 comments 0 trackback
「「秘密保全法」が国会に提出されようとしている!』267085で紹介されているように、ここ数年、現代版・治安維持法ともいえる制度が着々と進めれられている所に不気味さを感じずにはいられません。

具体例を整理した記事があったので紹介します。


「急速に言論統制国家へ向かっている日本」(神州の泉リンクより)


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消費税増税とTPPは実は戦争と同義!~第2次大戦以降支配の手法が領土植民地からステルス経済植民地へ②

Posted by ななし on 20.2012 記事 0 comments 0 trackback
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=267650の続きです。
『領土植民地からステルス経済植民地へ』(nueq lab)http://nueq.exblog.jp/18813206/より転載します。
----------------------------------------------------------------中央銀行は国の経済政策を無効化したり支配することが出来るほどの強大なパワーを持っていますが、世界中の中央銀行は政府から独立権限をすでに獲得したり、立法化したりしつつあります。
日本では、1998年4月の「 新日銀法 」によって、政府からの完全独立と、日銀総裁・副総裁の政府からの解任権剥奪が実現しました。 この法律の立案の立役者が’94~’98年に副総裁だった福井俊彦。 自民党は立法化の後、日銀にハメられたことに気が付き、現在改正法案を審議中で、その核心は解任権の復活にあります。
マレーシアでは、1998年9月に、マハティール首相が腹心のアンワル財務相を解任し、治安維持法違反とホモ疑惑で逮捕しますが、この件を日本のマスゴミは、アンワル寄りの報道に徹し、マハティールの独裁ぶりを印象付けています。 この事件は、1997年7月にタイバーツの通貨危機を皮切りに、アジア通貨危機が発生した際、マハティールがジョージ・ソロス等国際金融筋の謀略と非難してIMFの勧告とは真逆の方針を貫き、タイや韓国、インドネシアなどが実質的にIMF=アメリカに乗っ取られて行く中、唯一、経済を復活させた過程で発生しています。 アンワルはマレーシア中央銀行と結託して中央銀行の政府からの完全独立を画策したのです。 万一、中央銀行が完全独立してしまえばマハティールの経済政策は膝下から崩されてしまいます。 つまり腹心の部下だったアンワルは国際金融筋から買収されたのでしょう。

「 戦争 」とは、軍事的なものに限りません。
軍事的な戦争は謂わば最後の手段であり、現代ではコストが掛かり過ぎるので滅多なことでは使われません。 それに変わって戦争の最前線に踊り出たのが、

・ 金融操作
・ 情報操作

です。

金融操作によってマレーシア以外の、東南アジア各国、とりわけひどいのが韓国で、これらの国々は完全にIMF=国際金融筋 の経済植民地と成り果ててしまいました。
もちろん、日本もひどい状態です。
この日本のひどい状態を創りだした張本人が、

中曽根康弘 ・・・ 前川レポート、バブル経済創出
宮沢喜一  ・・・ 失われた20年の仕込み
橋本龍太郎 ・・・ ビッグバン、新日銀法
小泉純一郎 ・・・ 日米投資イニシアティブ2003
野田佳彦  ・・・ 消費税増税、TPP、秘密保全法、ACTA(ネット言論死滅法)

の5人で、裏で動いたのが「 日銀プリンス 」たち。
日銀総裁は、日銀生え抜きと大蔵省出身者が交代で就任しますが、大蔵省の総裁は単なるお飾りで実権は 日銀生え抜きの副総裁が握っています。 上記5人の背後霊=日銀総裁・副総裁は、

中曽根康弘 ・・・ 前川春雄、三重野康
宮沢喜一  ・・・ 三重野康
橋本龍太郎 ・・・ 福井俊彦
小泉純一郎 ・・・ 速水優、 福井俊彦
野田佳彦  ・・・ 西村清彦、( 勝栄二郎 )

野ブ田の日銀総裁:白川方明は、スキャンダルによる大蔵アレルギーのため民間から招き入れた人物で単なる操り人形です。 副総裁には 西村清彦 と 山口廣秀 の二人がいますが、山口は日銀生え抜き。 西村はリンクの経歴を見ていただければお分かりのように、絵に描いたような世界支配中枢から直接送り込まれてきた人物とお見受けします。
勝栄二郎は、日銀ではなく財務次官ですが、稀代の売国奴:小泉純一郎によって大蔵省は解体され、その権限は縮小されてしまい、遂に大蔵( 財務 )のTOPにアメリカ:世界支配中枢傀儡の勝栄二郎が就任することで完全に乗っ取られてしまっています。 実は、日本の最大の非関税障壁だったのが、大蔵省とヤクザでしたが、どちらも見事にパージされてしまいました。 大蔵省はノーパンシャブシャブに完全にハメられたのです。

上記のように中曽根&前川から始まる日本のステルス経済植民地化に至る事例を時の代表的なエージェント( 売国奴 )で示してみましたが、他国においても事情は似たり寄ったりで、日本のバブル生成&破裂の実験検証を経て90年代に各国で進めらました。


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アメリカから読んだリクルート事件の深層③

Posted by ななし on 19.2012 記事 0 comments 0 trackback
引き続きマヨの本音http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/22566faf275865c52c2caea94c93b3f7より転載します。
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   株と秘書名義を使った中曽根流の錬金術

 より意味深長な記述は第四章の「祭りのあと」の」「中曽根の取り分五億円の処置」に書かれている。一四四頁から一四五頁にかけての記述は「十月五日、野村証券から中曽根割り当て分百万株の売却代金が、何の連絡もなく突然、榎本の口座に振り込まれてきた。このやり方は私も首をかしげざるをえなかった(中略)早速、私は中曽根の所に行き、金額の詳しい説明をすると同時に、中曽根に渡せる分(五億円)をどのようにしたらいいのかの指示を仰いだ。『今すぐ必要な金ではないから、君の所でもう少し預っておいてくれないか』この中曽根の返事には私は少々腹が立った。彼が拝むようにして頼んできたので私としても非常に無理を重ねて、やっとここまで漕ぎ着けたというのに、いざ金ができると、このようなそっけない返事である。あまりにも身勝手すぎる話ではないか。『とんでもない。君の金を僕のほうで預かるなどというのはとうていできない』そう言って、私はきっぱりと拒絶した。『そうか。だったら上和田の名で預金しておいてくれないだろうか』上和田というのは中曽根の秘書の名前である」とあり、ここには秘書の名前を使った中曽根流裏金作りと、それまで金にガツガツしていた中曽根が五億円に大喜びしない状況が描かれている。しかし、その翌朝の十月六日には三井銀行銀座支店において、上和田秘書官と日本学術会議事務局長の名義を使った口座が開設され中曽根の政治資金としての五億円は預け入れられるのである。
 この殖産住宅事件と今回のリクルート事件を、青年時代の一時期にフランスに滞在して、レヴィ・ストロース流の神話の構造分析や、ジャック・ラカン流の深層心理の構造解析の洗礼を受けた構造主義者としての私が眺めるならば、状況の背後に潜んでいる基本構造を、疑獄のモデルとして抽出が可能になる。
 東郷民安が五億円を中曽根に渡す以前に、中曽根はその金額をはるかに上回るだけのものを入手済みであり、それは日本のジャーナリズムや検察当局が追求し得なかったロッキード事件にまつわる対潜哨戒機P3Cがらみの収賄であることは、ほぼ確実であると言えるのではないか。二匹目のドジョユを狙ったたけに中曽根は殖産住宅のやり口を繰り返し、構造疑惑の一端を氷山の一角として露呈したようである。
 公判維持のためにはまず物的証拠が必要だ、という先入観に支配された検察当局や事件記者たちは物的証拠という捕物帳レベルの伝統思考のまわりで右往左往しているだけである。しかし、現代における知能犯罪のやり口や国家権力を総動員して役人を手駒のように使う政治業者たちの悪行を、状況証拠の蓄積を突破口にして一掃するだけの気概と勇気を持ち合わせないなら、社会の道義心の低下が経済力を根底から損なう結果をもたらすことを教えている。
 かって伊藤検事総長が「巨悪は眠らせない」という名言でマスコミの拍手喝さいを受けた時に、発言の狙いが中曽根にあると噂されたが、腰の座らない検察当局に対して警察官僚は密かに嘲笑の声を漏らしたと伝えられている。
 検察官たちが検事総長の遺言を看過し「秋霜烈日」ということばを戯れに愛しょうし続けるなら日本列島に生きていく次の世代の多くは、正義とはいったい何を意味するものかについて、まったく理解できない人間になり果ててしまうと思わざるをえないのである。

  

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アメリカから読んだリクルート事件の深層④

Posted by ななし on 18.2012 記事 0 comments 0 trackback
引き続きマヨの本音http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/22566faf275865c52c2caea94c93b3f7より転載します。
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先の引用部分のメタファーを一読しただけで、第二臨調や中曽根首相の私的諮問委員グループに結集した異常精神に支配されたエリートたちがリクルート事件に関係していたと予想できる。それも国鉄、日本航空、電々公社などの国有財産を利権化し、鳴り物入りで大宣伝した民活のカモフラージュの陰で収穫物を仲間のうちで分かち合おうとしたときに、川崎市という権力の周辺で発覚した収賄事件の余波から思わぬ疑獄構造が露呈してしまったのだ。また、そうである以上は第二臨調や首相の私的諮問委員グループの顔ぶれが、最終的に企みの配役として舞台に姿を現すことになる。「中曽根ファミリー」(あけび書房刊)に登場する二一四の諮問機関や審議会の顔ぶれを丹念にクロスチェックすれば、その全貌はたちまち明らかになるはずである。
 また、偶然ともいうべきか、私の東京滞在のある日のことだが、親しくしている日本のエスタブリッシュメントの家庭で、禁裏にも近い人を訪問して拙著を贈呈したら、本の内容について話に花が咲いた。中曽根政治と倒錯趣味についての話題になった時に奥方が「そういえば、お友達の家でアルバムを見せてもらっていたら、中曽根さんが長い髪を垂らして女装している写真がありましたのよ。そこで皆で、中曽根さんて変わった趣味をお持ちなのねって噂したんです。それもカルメンのいでたちでして実に板についておりましたわ・・・・」と教えてくれたが「フォーカス」あたりが耳にしたら大喜びしそうな情報だ。
 

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